プエラリアの服用は妊娠中控えた方がいい?

プエラリアの服用は妊娠中は控えた方がいい?

妊娠中もプエラリアを飲みたいという方がいますが、妊娠中のプエラリア摂取は控えてください。
女性の体は妊娠初期から胎盤を完成させるためにプロゲステロンの分泌が多くなり、エストロゲンの分泌量が少なくなります。
安定期までプロゲステロンの分泌が多くなることで妊娠初期の流産を防いでくれていますので、植物性エストロゲンを含むプエラリアを摂るとホルモンバランスが崩れたり、プロゲステロンの邪魔をしてしまう恐れがあります。

私たちがプエラリアを摂る場合は健康食品としてですが、プエラリアは他の植物性エストロゲンよりも強い作用を持っていますので、一般的なサプリと同じ感覚で摂ってしまうと、妊娠中ではなくとも副作用を引き起こす恐れがあります。
妊娠中はホルモン分泌やホルモンバランスが急激に変化する非常にデリケートな時期ですので、妊娠中の服用は控えましょう。
ちなみに、安定期を過ぎるとプロゲステロンからエストロゲンの分泌が増加していきますので、プエラリアで植物性エストロゲンを摂らなくても大丈夫なのです。

では、妊娠中の方はいつからプエラリアを服用してよいのでしょうか?
出産後は授乳期間がありますので、この期間もプエラリアの服用は控えてください。
プエラリアの作用は強く、大人の女性でもホルモンバランスを崩してしまうことがあるのですから、まだ成熟していない乳児に万が一母乳を通してプエラリアの成分が入ってしまうとホルモンに影響を及ぼす危険性も否めません。
プエラリアを服用するのは、授乳が完全に終わってからにしましょう。
また、急に以前と同じ量から始めると副作用や不調を引き起こす恐れがありますので、出産後にプエラリアを開始する場合は、初めてプエラリアを摂るときと同じように、適量の半分から3分の1程度の量から始めてください。

妊娠中に必要な栄養素

妊娠中はプエラリアを摂らなくても、プロゲステロンとエストロゲンの分泌が高まり、妊娠しやすい体をつくってくれます。
妊娠中は出産までを安全に迎えられるように体調を整えることを優先しましょう。
母体と赤ちゃんの健康のために、妊娠中や授乳中は通常より多めに摂取すべき栄養素があります。
プエラリアは強いホルモン作用を持つ植物ではあるのですが、含有されている栄養素はほとんどが食物繊維とショ糖なので、栄養補給には向いていません。
ここからは、妊娠中、授乳中に積極的に摂っていただきたい栄養素をご紹介します。

葉酸

ビタミンB群の一つである葉酸は、「赤ちゃんのビタミン」とも呼ばれているほど、妊娠前や妊娠中には欠かせない栄養素です。
妊娠前や妊娠中にしっかりと葉酸を摂っておくことで、胎児の脳や脊髄に関わる先天的な障害のリスクを下げるといわれています。
妊娠中は通常時の2倍の葉酸摂取が推奨されています。
葉酸は、レバー、ほうれん草、小松菜などに多く含まれています。

ビタミンC

抗酸化物質であるビタミンCを摂ることで、母体の免疫力を高めます。
風邪などで流産を引き起こすことはほとんどにありませんが、38度以上の高熱が出ると、体力が消耗されて妊娠後期の場合は切迫早産のリスクが高まり、40度以上の高熱が続く場合、胎児への影響も指摘されています。
妊娠中は妊娠前よりも10mg多くのビタミンC摂取が推奨されています。
ビタミンCは、アセロラ、緑茶、じゃがいもなどに多く含まれています。

妊娠中、授乳中ともに必要とされているミネラルが鉄です。
鉄は赤ちゃんの大事な栄養ですので、母体がしっかり補給しないと赤ちゃんに鉄分をとられて母体が貧血になってしまいます。
ただでさえ女性は貧血になりやすいのですが、妊娠すると特に不足しがちになります。
母体が貧血だと、生まれた赤ちゃんも貧血で生まれてきます。
実際、生後6ヶ月~1歳半の約10%が鉄分不足による貧血になるといわれています。
妊娠初期は通常の約3mg、妊娠後期は通常の約15mg多くの鉄摂取が推奨されています。
鉄は、レバー、マグロ、ほうれん草、モロヘイヤなどに多く含まれています。

妊娠中に、胃の不快感や吐き気を感じるつわりが酷くなると、体をつくるために大切な脂質や炭水化物が摂りづらくなります。
赤ちゃんのために食べなくてはならないという気持ちも大切ですが、どうしても食べられない時は無理をする必要はありません。
自分が食べられるものを食べたり、複数回に分けて食事をしたり、時には栄養補助食品の助けを借りることも大切です。

出産や授乳を終えるとエストロゲンの分泌量は低下しますので、分泌を助けるためにも、プエラリアで植物性エストロゲンを補いましょう。

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